人間がかかる病気というのは、いつどうやって治るのかというと、主に夜中に治っていきます。夜中の1時から2時にかけて身体の中では不思議な働きがおきます。その時間帯になると成長ホルモンが自然と発生します。この刺激によって、人間の身体を構成している60兆個の細胞のうち60分の1にあたる1兆個の細胞が新陳代謝で処分をされ、そして新に1兆個の細胞が誕生します。
新陳代謝の新は新しい、陳は古いで、代謝は入れ替わるということです。古くなった細胞や弱った細胞、トラブルのある細胞が、隣にある元気な細胞に、一つの細胞が二つになる細胞分裂を起こさせ、壊した細胞の後釜に、新しい細胞を誕生させる、その数が順調にいけば、毎晩1兆個もの数になります。
単純計算で1ヶ月もすると30兆個の細胞が入れ替わり、2ヶ月経つと60兆個の細胞が入れ替わります。臓器や組織によって入れ替わりのスピードには差がありますが、2ヶ月もするとほとんどの細胞が新たに入れ替わっていることになります。
この新陳代謝の働きが順調にすすんでいけば、どんどんと病気のところが壊れて姿を消し、元気な細胞群に入れ替わっていくということです。この新陳代謝の流れや勢いが、人間の身体を夜毎にリニューアルさせ病気をなおしていく力になります。
毎晩1兆個の元気な細胞が生まれてくるには、それを生み出す材料が必要です。その材料にあたるのが何かというと人が食べ物としてとり、腸から吸収され、血液で運ばれて細胞に入った栄養素です。
食べ物の選択が間違ってしまうと、順調に1兆個の細胞が入れ替わってくれません。8掛けや、栄養に偏りがもっとあると6掛けかもしれません。そうなってしまうと病気も良くならないし、だんだんと老化が早くやってきます。
栄養はバランスよく過不足なくバランスよく満点を目指してとりつづけないといけません。継続は力になります。人の病気が治るのは自然の力です。身体の中で絶えず起こっている新陳代謝という自然の力を阻害しない、促進させるということを心がけていると自然と病気が治っていくのが人間の身体の仕組みです。
低体温は免疫力を落とす人の身体の体温が下がってくると免疫力、つまり白血球軍団による防衛パワーを維持することができなくなり、いろいろなバイ菌、バクテリア、ウイルスなどが体内に奥深く侵入するつけいるスキを与えることになります。
冷えや寒さは低体温をもたらしてしまいますが、今は夏でも冷房で身体を冷やします。その上、暑いといって冷たいものを頻繁にとるような生活は、身体の内側と外側の両方から冷やしてしまいます。
体中を冷やして低体温になって、免疫力を落とした上に、冷たい飲食物の摂取で腸壁を冷やすことでおびただしい数の腸内細菌の体内侵入を許してしまうと、細胞内も、エネルギー発生器官のミトコンドリアもバイ菌まみれになってしまってやがて生活習慣病になっていくのにそれにも気づかない人がほとんどです。
人の食性生き物にはそれぞれ食性というものがあります。地球上の哺乳動物を食性というものから分類してみると肉食動物と草食動物に分類できます。肉食動物の代表は、トラやライオン、ネコや犬です。草食動物の代表は、牛や馬、羊などです。
そこで人間はどちらに所属しているのかということです。人間は、肉も魚も野菜も果物も食べます。雑食性をやっているわけですが、そのルーツ(遺伝子)を調べてみると発生史学的には、実は草食動物から派生しています。
食性というのは自然の摂理で、食性に反すると長いこと時間がかけて身体にいろいろなトラブルがでてきます。基本は食事も食性という自然の流れに従うか、逆らうかのどちらです。自然に流れに逆らうことをすると、身体の中の酸素が活性酸素に変わります。万病の元は活性酸素です。
活性酸素の消去人間の身体の組織・細胞が壊れるのはたいてい、活性酸素の悪影響が関係しています。今では万病の元は活性酸素とまでいわれるようになってきました。
細胞などの生体膜は、酸化の連鎖反応で破壊されやすいリン脂質でできていますし、吸い込む酸素の約2パーセントが活性酸素になるといわれていますから、活性酸素化したら中和をして消去させる抗酸化のシステムが必要な時に稼動できるように準備をしておくことは現代を力強く生きていくために必要です。
活性酸素を一番強力に消去しているのは、そのための酵素、SODとかグルタチオンペルオキシターゼとか、カタラーゼだといわれていますが、この酵素本体は、遺伝子情報で新陳代謝の一環としてアミノ酸の並び替えでつくられるとしても、この酵素が働くために補酵素である、ビタミンやミネラルなどが十分に体内にあることが必要です。
酵素本体の中核に亜鉛など特定のミネラルが抱きかかえこまれたときに初めて酵素は本来の抗酸化力をはっきできるからです。補酵素としてのミネラルと、酵素本体の出会いのチャンスは、双方とも体液中でブラウン運動をしているわけなので、一種の確率論の世界になります。
また人によって違うように、ミネラルを抱き込みやすいような形をした酵素本体しか生み出せない人もいますから、ミネラルをどの位摂取すべきかは、人によってその必要量はとても違います。ある程度の標準量はあっても最終的にはその人の身体の調子で決めなければならない性質を帯びています。
生命現象の鍵をにぎるミネラル人間の身体を構成している元素をみていくと、そのほとんどは、酸素、炭素、水素、窒素になります。この四つで全体の96パーセントを占めていることになります。
そして残りの4パーセントの元素のうち、9割を占めるのがカルシウム、リン、カリウム、硫黄、塩素、ナトリウム、マグネシウムといったミネラル群になります。こうした元素を多量元素と呼びます。
残りの一割が量の少ないですが、大事な働きをする微量元素です。ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどは、生命現象が海から生み出された名残として、身体の中に持ち込んだ海と考えられていて、血液などの体液のなかで電解質として存在していて、生命現象のベースをつくり、それと同時にその酸、アルカリのバランスを保ったりする上でも大事な働きをしています。
ミネラルは生命現象の鍵を握ります。人間の身体は、すべて地球の元素でできていてそして、その元素がよりあつまって命の最小単位である細胞をつくります。そしてその細胞が60兆個集まって、一つの統合体になっているのが人間の身体です。

