糖尿病
糖尿病はインスリンの働きが低下することから起こるといわれています。血糖とは、血液中を流れるブドウ糖のことをいいます。ブドウ糖は、筋肉や脳の活動に欠くことできないエネルギー源で、常に一定範囲の濃度が保たれて、血液によって運ばれています。この血中ブドウ糖の濃度を血糖値といいます。
血糖値は、正常であれば、だいたい70〜120mg/dlの範囲にコントロールをされています。
血糖値を促進するホルモン 血糖値が一定の範囲に保たれているのは、主としていくつかのホルモンの作用によるものです。
飢餓の状態になったり、強い運動をしたりすると、エネルギー源であるブドウ糖が不足状態となるため、体はその補充を求めて、血糖値を高くしようとします。
このとき作用するのは、アドレナリンやグルカゴンなどのホルモンになります。食事をした後など血糖値が高い状態になると、エネルギー源として消費をされない分のブドウ糖は、グリコーゲンに姿を変えて肝臓や筋肉に貯えられます。
そして余ったブドウ糖は、中性脂肪となって脂肪細胞に蓄積されます。このとき作用するのは、インスリンといわれるホルモンになります。
インスリンの作用によって余ったブドウ糖が貯蔵にまわされることによって、血糖値は下がっていきます。
糖尿病とインスリンの作用不足 血糖値を上げるホルモンと下げるホルモンとが正常に機能していことによって、血糖値は一定範囲に収まっています。
インスリンの分泌が不足したり、その働きが不十分になったりすると、他に血糖値を下げる働きをするものがないので、血糖値は上がってしまいます。
そうした状態が慢性的に持続するようになってしまった病気が糖尿病です。
糖尿病は最初のころは食事をした後の血糖値が高く、空腹時には正常レベルに下がるという形を示すことが多いです。
その時点で特に何の反応もしなければ、血糖値は全体を通して高いレベルで維持するようになります。
他の多くの病気については、体の自然治癒力が病気を終息させる方向に作用しますが、糖尿病では、そのようなことがおこりません。
なので、適切な治療を始めない限り、高血糖の状態を改善することができない状態になります。
風邪などの場合は、頭痛や発熱、咳などの自覚症状がありますが、糖尿病では、よほど状態が進行しないかぎり自覚症状がありません。
糖尿病が発症しているかどうかは、検査数値が示すだけになります。
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