人は誰でも老化をします。老化にはいろいろな面があり、その様相から老化という現象を研究し、その謎に迫ろうと、人類は長い時間、老化の解明に取り組んできました。今日でも老化がおこるメカニズムの真相はまだはっきりとは解明をされていません。ただし、老化のメカニズムに関しては、次のようないくつもの仮説がありますが、そのどれも決定的なものではありません。
遺伝子プログラム説 遺伝子の中にすでに老化のメカニズムが組み込まれている。
遺伝子エラー説 遺伝子が遺伝情報を伝える際に誤りがおこり、その誤りを修復する機能が、年齢とともに低下する
内分泌説 下垂体ホルモンなどの内分泌の分泌能力が、年齢とともに低下する
免疫力低下説 年齢と共に免疫力が低下して、病気にかかりやすくなる。
活性酸素説 活性酸素が老化の原因物質である。この中でもなじみがあるのが活性酸素かかわる老化です。
人は、空気すなわち酸素を吸わなければ生きていけませんが、じつはこの酸素が酸化や老化の原因になっています。
人が、空気中から呼吸を通して取り入れている酸素は、たやすく性質のことなる反応性にとんだ活性酸素に変化します。この活性酸素が、人の身体を酸化させる真犯人ということです。
人の身体の細胞が酸化するということは、皮膚も血管も、また各種の臓器を構築しているそれぞれの組織が酸化するということです。
つまり、活性酸素による酸化は細胞レベルで起こり、老化やがん、動脈硬化などの生活習慣病を引き起こすもとになります。
人の身体は約60兆個の細胞でなりたっていますが、その細胞の壁のおもな材料になっているのが不飽和脂肪酸といわれる物質です。これは日常使っているてんぷら油と同じ性質があり、酸化しやすいものです。
熱で酸化した油は、不飽和脂肪酸が活性酸素によって過酸化脂質にかわったもので、同じことが身体の中の細胞でおこると考えていただければいいということになります。
身体の細胞は、熱ではなくエネルギーの生成段階で化学変化によって酸化します。酸素と接触しなければいいのですが、酸素は血液によって体中に運ばれ、そこでエネルギーとして使われるので、細胞の酸化は避けられません。
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