劇症肝炎は薬物による肝臓障害、アルコール性肝炎のなかでも最も重い症状のもので、意識障害を起こしたり、短期間のうちに致命的な経過をたどってしまう怖い病気です。急性肝炎の約2パーセントが劇症肝炎に移行するといわれています。劇症肝炎の死亡率は80〜90パーセントで、肝炎を発病した後に10日ほどで意識障害が発生する急性型と、それ以後に起こるタイプがあります。
劇症肝炎で顕著な症状は意識障害です。初期の頃は普通の経過をたどる急性肝炎と特に変わりはありません。発熱、かぜ様症状、倦怠感、食欲不振、吐き気、嘔吐などが初めにでてきて、尿の色が濃くなって黄疸に気づきます。
劇症肝炎で黄疸がでてから1週間を過ぎても、倦怠感や、食欲不振、吐き気や頭痛、不眠といった症状がでてきます。発熱、筋肉痛、関節痛、腰痛といった症状や、酸っぱい感じの口臭があるときは注意が必要です。
黄疸症状がひどくなると、意識障害があらわれはじめ、精神病と間違われることもあり、進行すると手のふるえがあらわれ、こん睡状態になります。劇症肝炎は短期間で致命的な経過になるので注意が必要です。
劇症肝炎を引き起こす原因は肝炎ウイルスによるものです。肝炎ウイルスのなかでも劇症肝炎になりやすいのB型肝炎で、その多くは変異株という特殊なウイルスによって起こるといわれています。
劇症肝炎の治療では、血漿交換やグルカゴンとインスリンによって肝再生を促すグルカゴン、インスリン療法、人工肝補助装置などが動員されます。劇症肝炎にかかるとその死亡率は高くなるので早急な処置をして対処することが必要です。
トラックバックURL
この記事にコメントする

