認知症


アルツハイマー認知症には、アルツハイマー型と脳血管性型との2種類があります。欧米諸国に多かったアルツハイマーですが、高齢化社会を迎えた日本でも増加の傾向があるようです。

アルツハイマーの症状である不眠、易怒性、幻覚、妄想などに効果があり、病気をある程度遅らせる薬もでてきています。アルツハイマーでの初期症状の対処法により深刻な事態を防ぐことができるようになっています。

初期症状が発症した段階で適切な治療を受け、薬の投与によって進行を食い止めることができるようです。

アルツハイマーは、脳の神経伝達物質であるアセチルコリンの減少があらわれてきます。そのアセチルコリンを分解する酵素を阻害し、アセチルコリンを増やすドネペジルという薬が日本で多くの人に使用されています。

ドネペジルは脳内のアセチルコリンの量を増加させるだけでなく、病気の進行も遅らせることが分かってきています。

このようにしてアルツハイマーの進行をすすませないようにすることで、本来の天寿のまっとうできるようになっています。

失禁や徘徊など、家族にとって苦労の多い場面の軽減も考えられます。アルツハイマーを根本的に治す薬がないからと絶望しなくても良いのです。

ドネペジルを取り扱っているメーカーのエーザイでは、次世代のアルツハイマー治療剤「E2012」の開発に向けて動き出しています。

E2012はβ(ベータ)アミロイドの生成プロセスに着目した治療剤で、アルツハイマーの症状の改善を目指しています。

アルツハイマーの原因究明のための研究は現在、世界中で行われています。将来、アルツハイマー患者の利用しやすい貼り薬や治療薬ができることが望まれています。

アルツハイマーとよく似ている症状にヤコブ病という脳が萎縮していく病気がありますが、これは肉を食べる民族に多いとか、アルツハイマーも食肉との関係を指摘している専門家もいるようです。



痴呆に活性酸素がかかわっています。年齢を重ねるにつれて物忘れが激しくなってくることは事実ですが、痴呆はその延長線上にあってなかには悲惨なケースが待ち受けています。

人生80年を迎えて、家族と共に健康な老後を送っている人もいます。しかし老齢となってから痴呆という予想もしなかった不運な状況に陥ってしまう人もいます。

この老人痴呆になる割合は、いまや老齢者の200人に一人とされています。この老人ボケになる割合は、いまや老齢者の20人に一人とされています。

この老人ボケは、老人性痴呆といい、脳血管性のものとアルツハイマー型の二つに分けられます。

脳血管性痴呆は、かつて日本に多かったタイプで、脳血管の老化によって、一部の神経細胞が壊死し、脳の機能が低下したことでおこります。脳梗塞や脳出血の後遺症として起こります。

アルツハイマー型痴呆は、現在日本で増えつつあるものです。原因ははっきりとわかっていませんが、初老期に発病し、症状は数年から10年ぐらいかけて徐々に進行し、脳の神経細胞の萎縮や細胞組織の変質がおこります。

アルツハイマー型痴呆の場合は、脳の神経細胞が萎縮し、脳の中がスカスカになり、脳内の異常タンパク質が増えてきます。

これをアルツハイマー原線維といい、このタイプの典型的な現象です。

2本の線維は糸玉状や索状にからまった形をしていますが、これが記憶や思考といった神経細胞の正常な働きを阻害していると考えられています。

さらに、老齢化すると脳には老人斑といわれる色素の沈着がみられますが、この老人斑が通常の人に比べて異常に増えます。

この老人斑は、脂肪が活性酸素により酸化、変性したものです。脳の脂質により酸化、変性したものです。

脳の脂質には、ドコサヘキサエン酸という不飽和脂肪酸が使われていますが、この脂質は活性酸素によって酸化されやすいということです。

脳血管性痴呆の場合も、動脈硬化は活性酸素が深くかかわっています。



認知症もトレーニング次第

テレビではNHKがアルツハイマーを始めとした、高齢者の痴呆や認知症問題を報道しています。

白紙に円を大きめに描いてもらい、それを時計盤に見立てて、一から十二まで数字を入れてもらったら、10時10分になるように、長針と短針をかきいれてもらいます。これができない人は認知症の疑いがあるとか、簡単な判別方法になります。普通に生活をしていると高齢者の中に、すくなからず、時計描きテストに引っかかる人がいるそうです。

また100歳に近い人や過ぎた人で認知症と見なされるような人でも、脳の活性化トレーニング次第で、かなり正常近くに戻ってくるには希望がもてるし、いいことですね。

介護者やトレーナーはからに辛抱強さが要求されますし苦労がありますが、NHKでは簡単な足し算、引き算、朗読、などが人のやる気を出させる前頭前野を活性化するのに役立つことなどを川島隆太教授の指導でわかりやすく視覚化して見せてくれています。

算数は高度な問題に挑戦するよりも例えば、10+2=12程度のやさしい問題をいくつもやるほうが前頭前は活性化をするそうです。こうしたことをトレーニングが一人でできるうちから励んで認知症をできるだけ先に延ばしたいものです。