冷え性

冷えは万病の元といわれていますが、女性の場合では生理痛や腰痛を悪化させ、むくみの原因にもなってしまいます。

冷えを改善するには体内からの改善が重要です。普段当たり前になっている睡眠ですが、実は睡眠と体の冷えには大きな関係があります。

睡眠は、多くのエネルギーを消費し、高い体温を維持しながら生きている人などには不可欠な現象になります。

人の体温は午後から夕方にかけて上昇し、入眠にともなって代謝率の低下、発汗量の増加がおこなわれ、体温が下降していきます。

人の睡眠は、レム睡眠とノンレム睡眠に大別されます。ノンレム睡眠期には睡眠も深く寒冷刺激が与えられると体温調節反応がおこりますが、レム睡眠期には、体温が下降し体温維持反応も不活性になります。

睡眠は体温が高いほど総睡眠量が多くなります。したがって入浴をしたり、運動によって体温が上昇する眠気をもよおすようになります。

免疫系異常によって皮膚血流が多い場合は、睡眠後の発汗、不感蒸散が多く体温の下降が著しくなり、睡眠量が減少します。

特に朝方3時から6時にかけて一日で体温が一番低くなりますが、この時間帯にはレム睡眠期が頻繁に起こり、レム睡眠時間も長くなるので、冷えがいっそう亢進することになります。

このため、睡眠が浅くなり睡眠不足が助長されます。睡眠が不足をするとエネルギーの回復、保存に大きな影響を及ぼし、倦怠感、意欲の喪失、集中力の欠如、記憶力の低下、食欲の減退などは体調不良を招きます。

良い睡眠をとるためには、核心温度を高いレベルで維持することが大切になります。


冷え性は、その人の生活習慣が症状に大きな影響を与えている病気です。冷え性を改善するには、温かい食べ物をたべる、適度な運動を心がける、冷えない服装をする、といった身体を温める生活を送ることが大切になります。

身体の内側と外側を温めることを生活の中で実践していくだけでも、つらい冷えの症状は次第に解消されていきます。

冷え性を改善するには、毎日の食生活を見直すことが大切になります。体を温める食べ物を中心に、バランスの良い食事をすることが一番ですが、食べ物を調理する時のスパイスにも、冷え性に良いものがたくさんあります。

体を温める効果のあるスパイスがたくさんあるので、毎日の食事に上手に取り入れましょうね。料理をする時に良く使う、こしょうにも、胃腸を温めて調子を整える働きがあります。筋肉のしこりを取り除く作用もあるので、風邪のひき始めにも良いです。

最も体を温める効果のあるスパイスはとうがらしです。温湿布の成分にも使われているとうがらしは、食べると体がぽかぽかしてくるので、いかにも冷え性改善に良さそうですよね。

とうがらしに含まれるカプサイシンがポイントです。カプサイシンには、体温を上昇させ、血液の流れも良くしてくれる働きがあります。また、脂肪を分解するホルモンである、アドレナリンの分泌も促してくれるため、ダイエット効果も期待できますよ。

とうがらしは乾燥のものや、粉末状のものが良く売られていますが、毎日の食事の中に取り入れていくことはなかなか難しいですよね。中華調味料である豆板醤や、チリソース、また七味唐辛子などを積極的に活用してみましょう。

とうがらしを摂るときは適量にしておきましょう。摂り過ぎると胃に負担がかかってしまうので注意しましょう。、とうがらしはお風呂に入れても良いとされていますが、皮膚の弱い人には刺激が強すぎるので、少なめにしましょう。

さらに、筋肉を鍛えておくことも大切です。身体の熱をつくる筋肉を鍛えていけば、冷え性からの脱却も不可能ではありません。そうすると、その他の身体の不調も徐々に軽くなり、心身ともに良好な状態になります。


冷え性になるとむくみをおこしやすくなります。夕方になると足がパンパンにはってきて、靴がはいらない、靴下のあとがなかなか消えない、そういった不快なむくに悩んでいる女性は思いのほか多いようです。

冷え性になると、血液や水分がどうしてもとどこおりがちになってしまうので、全身がむくみやすくなります。

冷え性の人が、冷えとともにむくみの症状を訴えるというケースは実に多くあります。

むくみのなかで一番多い、下肢のむきみの大きな原因は長時間同じ姿勢でいることと、運動不足、長時間のデスクワークや立ち仕事がつづく。

また、運動不足があると、血液やリンパ液を上へ押し上げるポンプの役割を果たす足の筋力が弱まり、循環が悪くなって老廃物が体内にたまってしまうことになります。

このようなことが下肢のむくみの原因になります。他には生理前のむくみを引き起こす女性ホルモンの乱れや、塩分のとりすぎやアルコールの飲みすぎといった食生活、過度のストレスなどもむくみの原因になっています。

東洋医学では、気、血、水という考え方があって、このバランスがくずれてくると身体の不調がおこると考えています。

むくみは、そのうち水に問題がある水毒という体質の人におこりやすいとされています。漢方でいう水とは、尿や汗、唾液、リンパ液など、血液以外の体内の水分のことになります。

水分が身体全体にわたってとどこおりなく流れ、どこにもかたよりがない状態が健康というわけですが、水毒の場合は水分の循環、排出が滞っているため、水分過多になったり、身体の一部に水分がたまってしまったりします。

そうなるとみくみが起こってしまいます。

東洋医学では、水毒の場合、むくみだけでなく、下痢や頻尿、めまい、耳鳴りなど、さまざまな症状がおきると考えられています。

むくみを改善するには身体の冷えをとることが大切になってきます。



冷えは万病のもとといわれていますが、身体の慢性的な冷えが他の病気を招いてしまいます。

冷えの恐ろしいところは、単なる体調不良ということにとどまらず、病気を悪化させてしまうことがあることです。

次の三つなどは、冷え性になることで症状が悪化する病気として知られています。

アレルギー性疾患、花粉症やアレルギー性鼻炎の人には、冷え性の人が多くいます。冷え性とアレルギー疾患の関連性は、科学的にはまだ解明をされていませんが、冷えによって、症状が悪化し、冷えを改善すると症状が軽くなる人も多くいます。

膀胱炎 女性に多くみられる膀胱炎、冬に発症、悪化しやすく、その発症のきっかけや慢性化する原因にも冷えが影響していると考えられます。

慢性関節リウマチ 関節リウマチなどの膠原病は、冷えに反応しやすい病気で、特にレイノー現象とって、指先の色が白くなったり、紫になることがあります。

炎症や痛みがますなど症状を悪化させるだけでなく、発症のきっかけにも冷えやストレスがかかわっているのではないかといわれてます。

冷えの陰に病気が潜んでいるかも 単に冷えが原因で身体の調子が悪いのではなく、病気の一症状として冷えがでていることもあります。

たとえば、甲状腺機能低下症、心臓病、動静脈疾患、膠原病、貧血など、冷えの陰に深刻な病気が潜んでいることがあるので注意が必要です。

こうした病気の場合、冷えと共にいろいろな自覚症状があらわれることがあるので、注意が必要になります。


冷えは万病の元と言われていますが、冷え性自体は病気ではありません。しかし、冷え性は放置しておくと人の体にいろいろな悪影響を及ぼします。

身体の中では酵素を触媒にして、さまざまな化学反応を起こして、全身の血行や細胞の新陳代謝、食物の消化吸収、免疫力の活性などの生命活動が営まれていますが、この酵素の活性は36〜37度で働きます。

体温が36度をきると酵素活性がうまく働けず、いろいろと弊害がおきてきます。

また、冷え性のため、体が冷えてしまい、夜ぐっすり眠ることができなくなったり、むくみやめまいなどが起こったりすることもあります。

冷えの症状がひどいと、免疫力が低下して、風邪を引きやすくなります。腰痛も冷え性が原因で起こっている場合が多くあるようです。

体が冷えると血行不良になってしまいますが、腰痛はこの血行不良が原因で起こったり、骨盤のうしろにある「仙骨」が冷えることで起こったりします。

頭痛や肩こりも、冷え性による血行不良が原因である場合が多いです。血液の循環が悪くなると、疲労物質もうまく排出されなくなってしまいます。そうなると、体の上半身の方に疲労物質がたまっていき、頭痛や肩こりを引き起こします。

このような症状が出る前に、早めに冷え性を改善する必要がありますね。

身体が冷えると腸内では腐敗菌が増えて異常発酵をおこし、腸管免疫も低下し、女性ホルモンの分泌が衰えて卵巣機能が低下し、生理不順や不正出血、生理痛、不妊症につながる、免疫を弱め、アレルギーや免疫病、風邪などを始め感染症にかかりやすくなります。

炎症や感染症にかかると熱が上がるのも、体の生体防御反応によるもので、体内温度が高まると細菌やウイルスの活動が弱まる上に、外敵をやっつける免疫の働きも高まるからです。

体内温度が1度下がると酵素反応は50パーセント低下し、がん細胞は39.3度で死滅することがわかっています。

冷えは、身体にとってマイナス要因です。万病の元とといわれる冷えや冷え性対策をしているのになかなか改善されない、という人は、何かの病気である場合もあるので、早めに病院に行くようにしましょう。







冷え性を起こすのは血液の循環が悪くなっている証拠です。人間の体は、暑さ寒さを敏感に感じ調整する機能を持っています。暑い時は血管を広げて放熱し、寒い時は縮めて放熱を防いでいます。

こうした外気の変化に対応するため手足の血管の拡張・収縮運動を支配しているのが自律神経です。自律神経の失調が起こると、体温調節機能が低下し、冷え性などの症状が現れてきます。

冷え性になるのは、男性よりも女性が多いですが、それは女性の場合、毎月の月経により、ホルモンバランスが複雑に変化していて、ホルモンの働きがよくないと、自律神経も影響を受け、体のバランス機能を失いやすくなるからです。

手や足は、冷え性をおこしやすいところですが、末端にいくほど血管が細くなるためで、血液の循環がわるくなりやすいからです。

ストレスも自律神経失調症に結びつきやすい原因の一つとされています。脳の視床下部には、自律神経の中枢とともに、情動や本能の中枢もあって、相互に影響しあっています。心の動揺、悩み事など、精神的なストレスがあると自律神経失調症に結びつきやすくなり、自律神経の乱れは血液の流れを悪くし、冷え性をつながります。

現代人は、夜型の生活パターンを過ごす人が多く、早寝早起きをするなど自然な生活スタイルが崩れてきています。これなども自律神経の乱れを起こす環境の一つといえます。

あまりにもひどい冷え性があるときは、運動するのが一番です。またスープなど身体を温めるものを食べて、身体の中から温かくすることも大切です。お風呂の入るときは、半身浴で身体の芯から温めると効果があります。